WWWは、国家がその代表となるべくして築いた巨大神像『ギガンティック・フィギュア』を用いた、1 対1 の決闘によって行う。他国に対し宣戦布告を望む国家は、UNにその旨を申告。相手国に対する通達・調整はUN
の責任において行われる。参加できる兵力は、ギガンティック・フィギュア1体と、その直掩部隊のみ。戦闘行為はあくまで規約(レギュレーション)に則り行われる。
指定された戦闘エリア内においてのみ、決闘は実施される。戦闘の拡散、一般施設、民間人への攻撃は、これを堅く禁ずる。無用な殺戮行為についても、同様に禁ずる。故に平時において、一般人のためのシェルターなど避難施設の整備は、国家に与えられた義務とする。戦争の勝利条件は、相手ギガンティック・フィギュアが搭載するOXII
の破壊。敗戦国は、速やかに勝戦国の統治下に入る事となる。
WWWは世界政府樹立に到る道程である。WWW後の世界は、最後に残った戦勝国を中心とした世界統一政府を樹立、恒久的な世界平和を実現のため、各国が相互に尽力することを、ここに定める。
-2015年10月7日 ニューヨークUN 本部ビルにて。
『マンハッタン条約』UN 議長宣誓より抜粋。
『マンハッタン条約』と前後するように、希少なOXIIを所有する世界各国は、OXII を動力源に持つ身長30 メートル弱の巨大な人型兵器『ギガンティック・フィギュア』の建造を開始していた。WWW
開戦時、UN に登録されたギガンティック・フィギュアは12体。ギガンティック・フィギュアはOXIIが発生させるイモータル・エフェクト(IE)と呼ばれる現象によって通常兵器での破壊は困難であるとの報告もあった。いわばギガンティックを倒せるのはギガンティックだけという認識が現在では支配的である。国家の命運を賭け、いまギガンティック・フィギュア同士の壮絶な決闘が幕を開ける。
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